「一人でいる方が気楽だ」
「できるだけ人間関係は避けたい」
学生時代はこれでよかったんですが、社会人になるとなかなかそういう訳にもいかないですよね。
人間関係を避けていると、回り回って一番辛くなるのは実は自分だったりします。
どんなに避けても人は一人では生きていけない。
「でも、もう人間関係に疲れた…。」
その気持ちもめっちゃわかります。僕もそれがキッカケで3ヶ月間くらい家に閉じこもって何もしなかったこともありますし。
この記事では「無理矢理にでも人と仲良くしろ!」という話をしたいわけではありません。
今回の記事では上部だけの心理テクニックなどではなく、心の奥深くから人付き合いをラクにするコツをシェアします。
表面的な心理テクニックは逆効果
僕自身も人間関係がかなり苦手な方でした。
いわゆる「コミュ障」と呼ばれる暗いタイプの人間だったんですね。
コミュ障を克服しようとした時も『悪用厳禁!人を操る●●テクニック!』などというような心理学の本を買ってました…。苦笑
でもやっぱりそんな表面的なテクニックで人間関係が改善されるワケもありません。
なぜなら心の底にあるのは「この人と仲良くなりたい」ではなく、「この人を操って自分が得したい」という欲求だからです。
そういった僕の下心は無意識レベルで相手に伝わっていたと思います。「なんかこの人胡散臭いな。」みたいな。
自分でも「しょうがなくやっている」という気持ちが拭えないので人間関係が余計に嫌いになっていくし、ストレスが貯まっていきます。
自分の人格形成の原体験を探る
じゃあどうすればいいのか?
まずやるべきことは『相手』ではなく、『自分』を深く掘り下げることです。
特に人間関係が苦手なのであれば、人間関係が嫌いになった過去の原体験(キッカケ)を見つめます。
例えば僕であれば
- 小学生の頃から太っていて周りにバカにされていた
- 友達と遊んでいても、いつも損な役回りばかりだった
- 高校時代の体育会系の教師に「お前はダメだ」「根性が足りない」などと言われた
- 親に「あんたは文句ばかり言う。お兄ちゃんを見習いなさい」などと比較ばかりされていた
などなど、今でも思い出せる鮮明な嫌な記憶が心の底に眠っていました。
僕が人間関係を嫌うようになったのは、こういうことが原体験(キッカケ)です。
これが原因で、僕は「どうせ他人なんて、僕をバカにしてくる」という無意識的に思うようになっていたんですね。
それが大人になっても消えず「人間関係、めんどくさいな〜」という僕の人格を形成していたんですね。
相手も同じような心の傷を持っている
自分の心の深堀りが終わったら、相手を見てみてください。
相手とは誰でもOKです。
知り合いでもいいし、カフェでお茶している知らない人でもいいし、街中を歩いてる人でもOKです。
その人たちすべて、同じように過去の何かしら原体験(キッカケ)があって人格を形成しています。
もしあなたに警戒心を持ってよそよそしく接してきたとしましょう。
それだけ見ると「(なんだコイツ…。俺のこと嫌いなのかよ!)」とムッとするかもしれません。
でもその態度は、あなた自身に向けられているワケではなく、相手の過去の原体験がキッカケになっているんです。
もしかしたら
- いじめられて一人で泣いた過去がある
- 身体的な特徴をバカにされて傷ついたことがある
- 失敗したひどく叱られて落ち込んだことがある
という過去を持っているかもしれない。
それがキッカケで世の中の見え方が歪み、人と接する時に警戒心を持つようになったということです。
もちろん正確な理由はわかりませんが、過去の出来事がキッカケになっているのは間違いないでしょう。
イライラ、ピリピリしていてあなたをいつも怒ってくる上司がいたとしたら、「どんな過去があったんだろう」と考えてみてください。
小さい頃に親から「お前みたいな甘ちゃんは世の中では生き残れない!!もっと真剣にやれ!!!!」と厳しく育て、泣きながら頑張った過去があるのかもしれません。
今もその記憶が残ってるのでイライラ、ピリピリしてるのかも。
そういうことを考えるとなんだか愛おしくなるというか、「ああ…。みんな同じように傷を持ってるんだな〜」ってことがなんとなくわかるはずです。
自分も同じように傷を持っているし、相手も同じように傷を持ってるんです。
そうすれば「なんなんだコイツ!」という気持ちが薄れると思います。
自分から寄り添えば相手も返してくれる
「人から好かれるには?」
と考えるよりも「自分が相手を好きなる」という方がかなり現実的です。
なぜなら「好かれる」とは相手依存でコンロトールできないものだからです。
それよりも、自分がまず相手のことを理解しようとすることで、相手は徐々に変化していきます。
僕も昔は「自分のことを優しくしてくれる人だけと付き合う」というような依存的な考えて人間関係を考えていました。
自分が「まずは自分が相手に寄り添う」という考え方に変えてからは、100%ではないですが人間関係がラクになり始めましたし、人脈も増えていきました。
まとめ
「みんな同じように心の傷を持っている」
という目線で街中を見てみると、見え方が変わると思います。
最初からこの意識を完璧に持つのは難しいですが、繰り返しやっていると身体に染み付いてきます。
その度合いに応じて人間関係のストレスもなくなり、信頼してくれる人も増え、人生が楽しくなります。
- 自分の人格形成となった人間関係の原体験を探る
- 苦手な相手にどんな原体験があるのかを想像する
- 自分たちは同じように傷を持った仲間だという感覚を持つ
綺麗事のようですがかなり人付き合いにおいてストレスがなくなっていきます。
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