「好きなことをお金に変えるには?」
この答えを簡単にいうと「自分の好きなことを、他人が『お金を払っても欲しい』と思える価値として提供する」ということになります。
世の中にはビジネスのノウハウとか、テクニックとかが溢れていますが、それは二の次、三の次です。
他人が「それ欲しい!」と思えば、ビジネスのノウハウや心理テクニックなんて必要ありません。
むしろ見え透いたテクニックはお客さんからすると鬱陶しくさえ感じます。
例えばYouTuberで一番成功していると言われているヒカキンさんは、ビジネスの勉強を何十時間もしたのか?といったらしていないはずです。
自分が好きなことを、世の中へ価値として提供したから、その規模に見合った収入が入ってきているという感じです。
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この記事では
- じゃあどうやって価値を生み出すのか?
- 価値とはなんなのか?
- 何を価値として提供すればいいのか?
- どうやって価値を作るのか?
ということを細かく見ていきたいと思います。
ひとつ一つゆっくり解剖していけば何かヒントが見つかるはずです。
『お金』は『価値』を与えた対価としてもらえる
まず、「将来的にお金の価値は低くなっていく。」と言われていますが、現段階ではまだ生活するためにはお金が必要になります。
そうすると、好きなことを仕事にするのであれば、やっぱりお金のことを考える必要がありますよね。
そうすると「お金が欲しい」「自分の好きなことでお金を稼ぎたい」と思うとおもいます。
結論から言うと、『お金』とは他人に与えた『価値』の対価として自分に入ってくるものです。
※もちろん詐欺とかは論外です。
つまり大前提として他人に何か『価値』を与えることが必要ということになります。
言葉で言うのは簡単なんですが、この『価値』ってなんなのか?って言うのが最初は一つのハードルになると思います。
相手にとっての『価値』とは?
じゃあ『価値』とは何なのか?
これは実は客観的に判断できるものではありません。
例えば、
- ①アイドルの握手券
- ②英語の勉強
- ③水
があったとします。
「①には10万円出してもいい!でも②なんていらない。」
と言う人もいれば
「①なんて興味ない。海外で暮らしたいから②になら30万円でも50万円でも出す!」
と言う人もいます。
山で遭難した人からすると、
「①②なんていらない!帰ったら100万円でも払うから③の水をくれ!」
と言うかもしれません。
このように、『価値』とは一定ではなく人の興味・関心によって変わってくるものなんです。
多くの人にとって60点よりも、誰かにとって100点のものを
言われてみれば単純で当たり前のように感じるかもしれませんが、ビジネスの知識がゼロだった僕からすれば「なるほど!」と思わされる内容でした。
最初のうちは「どうやったら価値のあるものを作れるんだろう?」と考えてしまって、ある種自分の価値がブレることがあると思います。
- Aさんが欲しいもの
- Bさんが欲しいもの
- Cさんが欲しいもの
先ほど紹介したように、人の興味・関心とはバラバラなので、人にウケようとすると中途半端なものになってしまいます。
そうすると、「多くの人にとって60点」という商品が生まれる可能性が高くなります。
でもお客さんは60点のものにお金を払いたいとは思わないんですね。
それよりも「これは自分が求めていたものだ!100点だ!」と思うものにお金を払いたいんです。
最初のお客さんは昔の自分
じゃあ100点の商品を作るのにはどうしたらいいのか?
というと、一般的な方法として「世の中をよく観察して、時代にあった価値を生み出す」という方法があります。
しかし、一番簡単なのは『最初のお客さんは昔の自分』です。
- 自分が悩み、苦しんで乗り越えたこと
- 自分が好きなことを追求する中で上達したこと
- 自分が興味のあることを追求している時に新発見したこと
などを、昔の自分に向けて提供していくと言う感じです。
わかりやすい例で言えば、家庭教師がその例です。
東大に入るために一生懸命勉強をして、東大に合格した。
そうすると「私も東大に入学したい!」という人が必ずどこかにいるはずです。
その時に
- 「勉強の時間を確保する方法」
- 「集中するための方法」
- 「一番ためになった参考書」
- 「教科ごとの攻略法」
などを体験ベースで語ることができますよね。
それを東大の合格した自分が、合格する前の自分を想定すれば「伝えたいこと」と言うのはたくさんあるはずです。
それをやっていると「それが知りたかったです!もっと教えてください!」と言う人が現れるはずです。
こういう体験ベースの話というのは机上の空論を言っている人よりも、実体験している人の方が情熱とリアリティを持って語ることができます。
太ったお医者さんが「人はこうすれば痩せる」と理論的に語るよりも、実際に運動しながらスタイルを保っているモデルさんが「私はこうやって体重をキープしている」という話の方が聞きたいと思います。
もちろん「私は〜…。」というだけでは説得力が低いので、論理も必要ですが。
ここでお伝えしたいのは『最初のお客さんは昔の自分』という考えでいると、誰かに最適な『価値』を生み出すことができるということです。
自分の『好き』と相手の『欲しい』を一致させる
ここまで聞いて「なるほど!」と思った人もいれば「わかるんだけど、自分は教えるタイプのジャンルじゃない」と思う人もいると思います。
確かに「ミュージシャンになりたい!」という人が『最初のお客さんは昔の自分』という前提で価値を作ることを考えると「小学生にギターの弾き方を教える」という方向性が考えられるかもしれません。
しかし、「いや、自分はギターを教えたいんじゃなくて、歌を歌うことを仕事にしたいんだ!」と思う人も多いでしょう。
その場合はどうしたらいいのか?というと、『自分の好きなことと、相手の求めていることを一致させる』という考え方です。
例えば、有名な曲でSMAPの『世界に一つだけの花』という曲があります。
歌詞の内容としては「僕らは一人ひとりが世界に一人だけなんだ。個性なんだ。だからその個性を花咲かせよう」というような内容です。
極端ですが、もしこれが「俺は世界に一人だけの個性的な人間だ!お前らとは違う!」という歌詞だったらどうでしょうか。
…ムカつくし聞きたくないですよね。
つまり、同じことを歌詞にしたとしても、そこから伝わるものが、お客さんが元気つけられるものなのか?共感できるか?ということでファンになってくれる比率が全く違うということです。
自分の好きなことだけを言うパターンと、
自分の伝えたいメッセージを、相手に届くように言うパターン
ここではアーティストを例に出しましたが、全て同じです。
伝えたいのは「自分の言いたいこと(好きなこと)」を「相手が求めるもの(欲しいもの)」に形を変えて提供するということです。
これを「相手の求めるモノだけを言う(する)」だと、媚びを売っている感じになって自分が楽しくなくなり続かないですし
「自分の言いたいことだけを言う(する)」だと、相手にとって興味のないことになりやすいです。
なので、自分も相手も含めた広い視点で『価値』を考えてみてください。
まとめ
僕も最初は「お金が欲しい…!」「早く好きなことだけで経済的に自立したい…。」と思っていました。
もちろんそういう気持ちは人間であればあるのが当然です。
でもやっぱりお金とは他人から渡ってくるものです。
いくらテクニックを使ってお客さんを騙したりしても絶対に長期的には続きませんし、そんな人生は楽しくないでしょう。
人を騙してまでお金を得ようとする人は、ある種「お金の奴隷」です。
一時的にお金を得ることができても長続きしません。
皆さんにはそうなって欲しくないので、ぜひあなたの満足いく価値の生み出し方、社会貢献の仕方を追求してみください!
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