「好きなことをして生きよう!」というと必ず一定数の人が反対します。
- 「好きなことして生きられるなんて、そんなに世の中は甘くない!」
- 「好きなことをして生活できる人は一握りだ!」
- 「そんな夢みるより現実を見ろ!」
いろんなことを言われると「確かにな…。」と尻込みしたくなるかもしれません。
でも本当にそうなのでしょうか?
- 「好きなことして生きられるなんて、そんなに世の中は甘くない!」
→「嫌いなことして生きて幸せになる方が難しくない?」
- 「好きなことをして生活できる人は一握りだ!」
→「嫌いなことをしていても生活できるなら、好きなことでは生活できないの?」
- 「そんな夢みるより現実を見ろ!」
→「自分の人生を楽しもうと思うことは、現実を見てることにならないの?」
こういうことを言い合えばキリはないし、答えなんてないと思います。
どちらが正しいなんて正解はありません。
結局は、自分はどう生きたいか?です。
このブログは『自分の人生を生きる』がテーマなので、読んでいる方は自分の人生を生きる方を選んでいる方、選びたい方だと思います。
今回は会社員として半鬱状態(適応障害)になった僕が、「自分はこう生きたい!」という気持ちに沿って生きるようなって変化したことをリアルに語っていきたいと思います。
※ちなみに僕(管理人しんのすけ)の会社を辞めた当初の目標は「世界を旅しながら仕事をする」で、今現在は達成しています。
自分に嘘はつけない
個人的な話をすると、僕は高校を卒業して受験に失敗し、2浪しています。
2浪しても第一志望の大学には受からず、滑り止めに受験していた学費の安い大学に入学しました。
建築系の大学で、授業は面白いものもありましたが、心の中では「建築で定年までやっていけるほど好きではないな…」というのが本音でした。
しかし、そのまま就職して現場監督となりました。
「ほんとにこれでいいのか…?」と思いつつ、2浪してまで入った大学です。
会社は先生から推薦状を書いてもらい入社した建築業界では中堅レベルの会社です。
- 「2浪したからただでさえ遅れているし…」
- 「先生に推薦してもらってまで入った会社だし…」
- 「この会社を辞めたらもっといい就職先が見つかるかわからない…」
色んなことが頭をよぎり、会社を続けるために自分に色々言い聞かせていました。
でも、自分の本心は決まっていたんですね。
「これは自分のやりたいことじゃない!」って。
頭と心が一致しない感覚っていうのを味わいました。
結局自分に嘘をついて誤魔化し続けていても、”自分の本音”というのは24時間一緒にいる存在です。
一時的に無視することはできても、その本音がなくなることはないと思っています。
自分に嘘をつくと人も傷つける
話を会社員として頑張っていた時に遡ると、配属された忙しい現場で適応障害になった僕は、会社から無期限の有給をもらいます。
精神病にかかった僕を会社の人たちはめちゃくちゃ良くしてくれました。
「お前が大丈夫になったらまたゆっくり話そう。今は自分のことだけ考えて休みなさい。」
当時の上司に言われた言葉です。
精神病と診断されて正直僕自身、自分の中で何が起こっているのかわからないパニック状態。
突然泣き出すし、時間が経つとケロッと元気になるし。
結果から言うと会社は1ヶ月間休みました。
会社からは「おお、良くなったか?」と聞かれたのですが、正直何を持って良くなったと言うのかがわからないのが精神病の特徴です。
かさぶたのように治っているのを目で確認できるわけではないので。
自分としては「1ヶ月以上は休めないな…。」と言う理由で会社に「もう大丈夫です」と連絡したと言う部分があります。
このときは、「こんなに親身になってくれた会社だから、『辞める』っていうのは裏切り行為なんじゃないか?」という気になっていました。
なので「頑張ります!」と言って復帰したんですね。
…。
結果を言うとその6ヶ月後に会社を辞める決断をします。
「これは自分のやりたいことじゃない。これ以上続けいていても会社のためにも、自分のためにもならない」と感じたからです。
- お世話になった先輩・上司
- 応援してくれた現場の職人さんたち
- 会社を推薦してくれた学校の先生
- 学生時代から就職まで色々わがままを聞いてくれた母親
- 自分の体調を常に気にしてくれる上層部の人たち
“自分に嘘をついてやりたくないことをする”ということは、回り回ってこの人たちに”私はこの仕事を頑張ります”と嘘をついている形になります。
辞めるときはお世話にな人、ひとり一人に連絡をしてお礼と謝罪をしました。
自分に嘘をついてやりたくないことを続けると言うことはどういうことなのか?
それは、最終的に仕事を教えてくれる人や、お世話してくれた人、給料をくれる会社にも嘘をついていることになるんだということを実感しました。
イメージでいうなら、好きでもない人と表面的に付き合って、相手の人生の時間を奪う感じです。
好きなことをやっていても苦しいことはある
会社を辞めてからすぐに「好きなこと」がなんなのかがハッキリわかったワケではありません。
「好きなこと」というより「こうしたい」という目標があったという感じです。
会社を辞めてすぐは世界旅行に行きたかったので、旅をしながらでも収入が得られる仕事をするために色々調べていました。
結論からいうと僕はライターになったワケですが、全てが順調だったか?と言われれば全くそんなことはありません。
どの道に進もうと、成長しようとか、人生をよくしようと思うなら壁は現れます。
僕は今現在ではプロライターとして活動していますが、紹介した通りもともとは現場監督です。
ライターとして活動し始めた時点ではパソコンのキーボードさえロクに打つことができず、『キーボート 早く打つ方法』と検索して、キーボートを打つ練習をしていました。
「好きなことを仕事にする」と聞くと、やりたいことだらけの人生のように聞こえると思いますが、それは幻想です。
しっくりくる考え方として参考にして欲しいのは下記の3つです。
- ①やりたいこと
- ②やりたくないこと
- ③やらなくていいこと
①は自分がやりたいことで、そのまんまです。
②はやりたくないことで、例えば事業主になるとお金の管理とか、税金の知識とかが若干必要になります。
これって「心からやりたい!」というよりかは、どちらかというと「やった方がいいこと」です。
僕であればセミナーは好きですが、セミナーの準備はあまり好きではありません。
③はやらなくていいこと。これは自分のやりたいことでもなければ、自分の人生で大切ではないことです。
例えば、ミュージシャンになりたくて頑張っている人がアルバイトをすることは②の「やりたくないこと(だけど夢につながっている必要なもの)」ですよね。
一方で、ミュージシャンが自分のアーティスト活動に集中できないくらいに、毎日アルバイトをすることは③の「やらなくていいこと」です。
あくまでも②になるのは生活費分だけで、それ以上は③になるという感じです。
何が言いたいのか?というと、「やりたくないこと」は「やりたいこと」の中にあるということです。
全く関係ない目標につながっていない行為は「やらなくていいこと」です。
図で表すと下記のような感じですね。
やりたいことをやっていると自然と上手になる
自分の好きなこと、興味があること、やりたいことって自然と詳しくなっていきませんか?
もしあなたがスマホアプリでハマっているゲームがあるとしたら、そのゲームが上手になっているはずです。
学生時代に好きな教科と、嫌いな教科(興味のない教科)であればどちらが点数が高かったでしょうか。
脳科学の話をすると、人には何かを頑張るためには『意志力(ウィルパワー)』が必要とされています。
しかし、自分が「やりたい!」と思うことであれば、エネルギーを消費するどころか、湧いてくると言われています。
物事が上達すれば、それは世の中からすると「価値があること」になります。
心が充実していなければどんなものも色褪せて見える
そしてやりたいこと、興味のあること、好きなことをやっていることの最大のベネフィットがあります。
それは毎日がイキイキすることです。
もちろん辛いこともありますが、その分達成感もあります。
ここでちょっと実験なのですが、下記の画像をみてください。
この画像は僕が富士山の頂上で撮影した朝日の写真です。
この景色を見ていたとき、近くの人がこんなことを言っていました。
「あんまり大したことないね。時間かけて登ったのに、明日も仕事だよ〜」
何が言いたいのか?というと、目の前の景色は綺麗かどうか?ではなく、自分の精神状態が投影されるということです。
例えば好きな人に振られたときであれば
- 音楽も悲しく聞こえる
- 景色も悲しく見える
- ご飯も味気なく感じる
という経験をしたことがある人も多いと思います。
一方で、好きな人とのデートなど、心がウキウキする日は
- 音楽が陽気に聞こえる
- 景色も鮮やかに見える
- ご飯が美味しく感じる
と感じる経験をしたことがある人も同じくらい多いと思います。
人生の目的は何か?
正直な話をすると、会社員時代の自分の人生の目的は「世間体」とか「お金」だったと思います。
そう考えと自分の『目的』って常に叶っていたんだと感じます。
哲学では『目的論』という考え方があります。アドラー心理学でも有名な言葉です。
簡単にいうと、“人間は目的に沿って行動を決めている”ということです。
もっとわかりやすくいうと、”自分が想像している未来に沿って行動している”ということです。
これは自分の無意識の思考なので、なかなか気づくことが難しいですが、真理だと思います。
自分の過去を振り返っても「できなそう」と思ったことには挑戦しなかったし、「できそう」と思ったことには挑戦した。
常に自分の描いた想像の範囲の中で人生は作られている。
これはソフトバンクの孫正義さんも同じことを言っています。
以下は孫正義さんが高校生へ送ったメッセージです。
自分の持った夢に自分の人生はおおむね比例する結果を生む。
小さな夢だったらその夢の範囲の中で80%達成できるのか、50%達成できるのか
夢はできるだけでかい夢を持った方がいい
確かに、東大を目指して勉強すれば、東大かその近辺の偏差値の大学は受かかるもしれません。
東大以上の大学、たとえばハーバード大学とかスタンフォード大学とか、マサチューセッツ大学とかは受からないですよね。
偉そうに行っている僕は、大したことを成していないですが、孫さんのいう「自分の持った夢に自分の人生はおおむね比例する結果を生む」という感覚は体感レベルで感じています。
まとめ
「自分の好きなことをして人生を生きる」ってすごく難しいように感じてしまうと思いますが、やりたくないことをして生きるのはそれはそれで辛いと思います。
まずは日常生活に少しでも「これやってみたかった」ということを取り入れてみてください。
そして、やりたいことをやっているその時の自分の『感情(精神状態)』を意識してみてください。
グワっとエネルギーが湧いている感覚があると思います。
その感覚で残りの人生を生きれたら、なんかすごいことできるような感じがすると思います。
では今日はこれで。
コメントを残す