【やりがいの見つけ方】やりがいのある仕事とは?人生に充実感を見出すコツと脳の仕組み

どうも、しんのすけです。

今日は、やりがいや生き甲斐を見つける方法について紹介します。

「やりがい」とは充実感や手応えを感じることを指しますが、仕事や日常生活において「やりがいがあることをしたい」と感じている人も多いのではないでしょうか。

毎日を充実しながら生きていきたいという当たり前の話ですが、意外と難しいですよね。

僕も同じように悩んだことがある(今でも悩むことがある)のですが、現在は今回紹介する考えをもとにして意図的にやりがいを見つけ出しています。

この記事の要点
  • やりがいのある仕事は存在しない
  • やりがいの持ち方はある
  • やりがいに大切なのは「心理的な報酬」

ではさっそく人間の脳の作りを踏まえ「やりがい」の見つけ方を紹介していきます。

1.やりがいのある仕事は存在しない

結論からいうと、やりがいとは外側にあるものではありません。

「自分にとってやりがいのある仕事ってないかな〜」って探したことある人も多いのではないでしょうか。

僕が最初にこのトラップ(罠)に引っかかったのは、高校3年生の進路選択でした。

どう考えても行きたい大学もないし、やりたい仕事もない。

自己分析やら適正診断から導き出された「あなたにオススメの職業」もなんかビビッとこない。

そのまま何となくで就職した仕事も、自分に合っているとは思えない。

「やりがい」が欲しい、「充実感」がある毎日を過ごしたい。

ずーーっとそう感じながら生きていたんですね。25歳くらいまで。

じゃあ、なぜ「やりがい」が見つからないのか?

それは、繰り返しになりますが、やりがいとは外側にあるモノではないからだったというワケです。

1-1.意味は自分によって決まる

なぜ「やりがい」は外側にないのかを説明すると、人間の認知について解説する必要があります。

まず、物事を認知・知覚しているのは自分という前提があります。

例えば、犬と人間がいたとしましょう。

それぞれに、石ころ、りんご、ドックフードを渡したとします。

では、犬と人間が「食べ物」と「食べ物以外」を分けるとどうなるでしょうか。

  食べ物 食べ物ではない
ドッグフード 石ころ、りんご
人間 りんご 石ころ、ドッグフード

ちょっと極端な例題ですが、このように物事の意味や役割は認知する主体によって変化していきます。

つまり「やりがいのある仕事がなくて困っている」からといって、周りを見渡してもやりがいというのは見つからないんです。

この「外側にある物事の意味は自分が決めている」という内容だけ覚えておいてください。

2.やりがいを持つ方法はある

じゃあどうやってやりがいを見つければいいのか?

手っ取り早い方法は「目標を持つ」ことです。ちなみに、できるだけ大きな方がいいです。

なぜかというと、自分が持っている目標や目的によって、周りの物事の意味が変わってくるからなんですね。

例えば、身近なところで考えみるとわかりやすいと思います。

高い場所にボールが引っかかってしまい、取りたいけど手が届かないというシーンを想像してください。

そのとき、周りを見渡して”何か長い棒のようなモノ”を探すと思います。

「あ!ホウキがあった!」と、そのホウキを使ってボールを突き、救出する。

中学校や高校の体育館で経験したことある人も多いはずです。

このとき、本来「ゴミをはらって掃除する道具」であるホウキは「ボールを取るための長い棒」という役割になっています。

つまり、ホウキ自体にそもそも何かしら決まった役割があるわけではなく、自分の目的によってホウキの役割が変わったということですね。

2-1.目標を持つと物事の役割が変わる

繰返しになりますが、周りの物事はすべて自分の「認識」によって成り立っています。

認識を変えるには、ここまで解説したとおり、目的・目標や変えること。

仕事や日常生活に面白味がなく「やりがいがない」と感じてしまうのは、目的・目標がないからなんですね。

例えば「富士山のてっぺんで日の出が観たい」という目標を持ったとしたら、日常の何気ないものにも意味が出てくるかもしれません。

  • お金の意味→登山道具を購入するための道具
  • 休日の意味→富士山に登るための時間
  • 運動の意味→富士山に登るための体力作り
  • 仕事の意味→一緒に登る仲間を見つける場所、お金を稼ぐ場所
 
つまり、目的・目標があると、物事に「意味」が生まれるということです。

2-2.「やりたいことがない」の罠

目的・目標を持つことは大切なんですが、ここでありがちなのか「やりたいことがない場合はどうすればいいのか?」という悩みです。

これ、僕も同じような悩みを持ったことがあるし、何なら今でもまだたまにこの悩みに陥ることもあります。

そんな時にオススメなのは「うまくいっていることを想像する」です。

人は何かやりたいことが見つかっても、自ら諦めてしまう癖のようなものがあります。

例えば、勉強が嫌いな子供がいたとします。

その子供に「勉強は好き?」と聞いても、「勉強は嫌いだし、やりたくない」と答える。

しかし、その子供は本当に「勉強が嫌い」なのでしょうか?

もしかすると、「成績が悪い」から「勉強が嫌い」と思っている可能性があります。

つまり、「成績が悪い」という無意識の前提が「勉強が嫌い」という価値観に繋がっているかもしれないということです。

もしその子供が勉強をして成績が良くなっても「勉強は嫌い」と思うでしょうか。

点数が取れるようになったら「勉強って面白い!」という価値観に変わるかもしれません。

これは大人にも言えることです。

例えば僕は、「人付き合いが嫌い」と決めつけていました。

それは「話すのが得意ではない」という前提を持っていたからです。

じゃあ、話が上手くなっていろんな人と抵抗なく会話することができたとしたら?

大勢の人の前で自分の考えを話し、それに共感してくれる人が現れたら?

そう思ったら「やってみたい」と思えるようになりました。

つまり、僕は「心の底から人付き合いが嫌い」なのではなく、「うまくいっていないから楽しいと思えない」だけだったということです。

やりたいことが見つかっても「どうせ自分じゃ無理」とか「〇〇は苦手だから」と、自分から選択肢を削ぎ落としていないかチェックしてみてください。

そして「それがもしうまくいっても、やりたいとは思えないのか?」と考えてみてください。

3.やりがいに大切なのは「心理的な報酬」

やりたいことを見つけるにはリターン(報酬)も大切な要素です。

資本主義社会で生きる僕らは、大人になるにつれてリターンのことを考えるようになります。

  • 将来的に役立ちそうか?
  • お金になりそうか?
  • 人に褒めてもらえそうか

この手のリターンというのは、ほとんど外部に依存するものです。

もちろんリターンを求めることは悪いことではないですが、外部的なリターンに依存すると、やる気やモチベーションも外部的な要因に左右されてしまいがちになります。

その結果、下記のような判断になってしまうんですね。

  • 役に立たないならやらない
  • お金にならないならやらない
  • 褒めてもらえないならやらない

外部的なリターンによって行動することを心理学では『外的動機付け』と言います。

これは瞬発力はあるが、持久力がないエネルギーのようなイメージです。

しかも、ほとんどのことは最初の段階では役に立たないし、お金ももらえないし、人には褒めてもらえない。

そんな時にエネルギーやモチベーションになるのは「心理的な報酬」なんですね。

好きな仕事をしていると時間を忘れて没頭するというのは、内発的動機づけの例にあたる。達成感や充実感、成長の実感といった心理的報酬によって動機づけられるものといってもいい。

引用元:キャリア形成推進マガジン「内的動機づけと創造性」

2-1.小さな成功こそ自分で褒める

ブログを1記事書いたとか、本を3ページ読んだとか、ネットで調べ物をしたとか、他人からしたら取るに足らないことかもしれません。

しかし、だからこそ「よくやった!」と自分を褒めることって大切なんですね。

自分の目的・目標に向かう途中、なにか大きな成果が出るまで他人からの評価や金銭といった外部的なリターンは得られないと思った方がいいでしょう。

僕も会社を辞めて自分で起業した際には、親戚から「早く再就職先を見つけなさい」と言われたもんです。

自分で収入を得られるようになると「あんたならできると思ってた」とか、手のひらを返したいい加減なことも言われました。

他人からの評価なんてそんなもんなんですよ。

だからこそ小さな変化、小さな成功体験を自分で認識する力が大切です。

2-2.心理的な報酬はそれだけで価値がある

昨日できなかったことができるようになった。

知らないことを知れた。

自分が夢中になれるジャンルを見つけたら、それを追求するだけで心理的な報酬を得られるようになります。

楽しくなれば勝手に知識や情報が吸収されるように入ってくるでしょう。

ゲームに夢中になったり、自転車に乗れるようになったり、同じような体験をしたことがある人も多いはずです。

自転車だって最初は「10秒間乗れた!」とか、「カーブができるようになった!」とか「補助輪を外せた!」とかが大きな喜び(心理的な報酬)になります。

図で表すと下記のような感じです。

最初は小さな変化かもしれませんが、それを雪だるま式に伸ばしていけば自分の中での心理的報酬はさらに大きくなっていくはずです。

まとめ

「やりがい」という概念には振り回されてしまいがちです。

「やりがい」を見つけようとするのではなく、まずは自分のやりたいことや目的・目標を見つけてみてください。

そうすれば勝手に今やっていることや、自分の身の回りにあるものに意味がでてきます。

【まとめ】
  • やりがいは外側にない
  • 自分が目標を持つと物事に意味が生まれる
  • 嬉しい・楽しいといった心理的報酬を意識する
  • 心理的な報酬は行動のエネルギーになる

人生における楽しさや内的動機づけの見出し方などは別の記事に書いています。

興味がある方はぜひこちらも読んでみてください。

では今日はこれで。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です