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相手をイヤな気持ちにさせない伝え方のコツ
自分の言いたいことを言ってしまって、不意に相手を傷つけてしまった…。
冷静になった後で自己嫌悪に陥ってしまうことってありますよね。
「しんのすけさんは心理学を学んでいるから悩んでなさそうでいいですよね」なんてたまに言われますが、とんでもないです。
人の気持ちが分かってたら心理学なんて学んでいません!
僕は人一倍、他人の気持ちに鈍感で、傷つけていたから、人の3倍「伝え方」については苦労しています。
ライターという仕事は人に気持ちを伝える仕事なので、常々「向いてないな〜」と思います。
続けている理由は、イメージでいうとハマるゲームのようなもんです。
早くはクリアできないけどやり込み要素が沢山ある、見たいな感じです。
今回の記事では、どうすれば相手を傷つけない伝え方ができるのか?についてご紹介します。
たった1つのことを意識するだけで、人生一生を通して使えるスキルになります。
友達、恋人、仕事、家族、人間関係で伝え方に悩んでいる人は数分だけ時間を投資してください。
1.理論だけで世界は変えられない
僕自身もやってしまいがちなこと、それが「理屈を並べる」です。
しかし、理屈通りにいかないから人は悩み、苦しむんですよね。
例えば
Q.会社を辞めたいです
A.じゃあ辞めれば?
Q.痩せたいです
A.運動すれば?
Q.お金が欲しいです
A.起業すれば?
いや、そりゃそうなんだけどって話ですよね。
もし世界に理屈が通じるのであれば、地球温暖化とか、食料飢餓とか、戦争とかはとっくの昔になくなってますよね。
つまり、理論は二の次。
僕も説得する手段として理論を利用する時はありますが、大切なことはもっと別のところにあります。
2.『伝える』とは相手を攻撃することではない
「こうすればいいじゃん!」「それはこうでしょ!」「だからダメなんだよ!」
…
自分の気持ちや知識を伝えて、相手を救うはずがいつの間にか攻撃になってしまっている。
僕自身は気づかない内にこれを100万回くらい繰返していたと思います。
もちろん相手を傷つけたいわけではないですし、これを読んでいる方も相手を傷つけたくてコミュニケーションをしているワケではないでしょう。
しかも、相手も分かっているのです。自分の悪いところを。
しかし、気持ちを伝えようとすると、いつの間にか自分の気持ちをブツけてしまって、相手をヘコませてしまいます。
これは、図で説明すると下記のような感じ。
3.目の前にいる人は敵ではなく仲間
僕が文章を書くときや、人とお話するときに意識的にやっていることは「仲間意識」です。
特にメルマガを配信するときや相談を受けた時には必ず意識します。
例えば、この記事で言えば「人を傷つけない伝え方が知りたい!」という人が読んでいますよね。
このテーマの中で僕と、読者は仲間です。
僕の敵は読者さんではありません。
敵は「気持ち伝える時に相手を傷つけまう星人」です。
相手を傷つけてしまう星人(以下AK星人)は僕の中にもいます。
「じゃあしんのすけは、このAK星人を僕はどうやって倒したのか?」を読者さんに伝える感じで書いています。
例えば、恋人同士でのケンカで飛び交うワードで
女性「あなたが〜なんでしょ!!」
男性「いや、お前が〜なんだろ!!」
というのがありますが、「お前」や「あなた」は分離の考えで、自分VS相手です。
でも、よくよく考えると、この2人は何でケンカしているのかというと「より良い関係になりたいため」です。
どうでもいい関係なら、ハイ、サヨナラですよね。
この記事も同じです、「知識をシェアしたい!」という僕と「問題を解決したい!」という読者さんはより良いステップに進むための仲間です。
つまり、2人はチームです。
男女間の話でいうと、問題は男性や女性にあるのではなくて、『問題』が敵なのです。
その問題はどちらかが作り出したものかもしれませんが、人間が完璧でない限り問題は誰かから起こります。
それを協力して解決してきたのが『人類』です。
ウンコを漏らして泣いている赤ちゃんに「お前が漏らすから悪いんだろ!」とは言いませんよね。
協力しない世界はグダグダになっていつか破滅します。
もし、誰も何も伝えない、教えない世界だったなら、世界は何も進歩せずに、人間は進化せずに爬虫類のような段階で進化が止まっていたかもしれません。
『伝える』『協力しあう』『助け合う』とは人間に与えられたスペシャルな力です。
4.視点を変えれば言葉が変わる
偉そうに言っていますが、僕はこれらのマインドセットを習得するのにかなり時間がかかりました。
今でも完璧だとは思っていません。
ただ、かなり使える思考術がもうひとつあるので、もう少し読んでいただければと思います。
これ、人間関係で活用できる超強力な思考術です。
「相手に寄り添いたいけど、どうしても無意識に攻撃しちゃう!」という方にはオススメの方法です。
それは『抽象思考術』というものです。
簡単にいうと、視点を上げるということです。
詳しく説明しますね。
「お前」「あなた」から「私たち」へ
例えば、犬とネコと人間がいたとします。
それぞれがこう発言しました。
犬「犬が平和に暮らせる世界を作ろう!」
ネコ「ネコが平和に暮らせる世界を作ろう!」
人間「人間が平和に暮らせる世界を作ろう!」
これは犬VSネコVS人間の状態です。
犬「ネコも人間も、犬のことを考えろ!」
ネコ「犬も人間も、ネコのことを考えろ!」
人間「犬もネコも、人間のことを考えろ!」
という戦争状態。
じゃあどうやって解決するのか?というと、『一段階上のカテゴリーで考える』という方法です。
例えば犬とネコのカテゴリーを1つ上げると、「動物」です。
「動物が平和になる世界を作ろう!」だと、ネコも犬も入っているので、仲間ですよね。
でもまだ人間が入っていないので「人間はどうなるんだ!」と人間は怒ってまいます。
じゃあ、動物と人間の上のカテゴリーは?と考えると「生物」です。
「地球上の生き物が平和になる方法を考えよう!」と伝えれば、みんなが仲間です。
つまり、視点をどこに置くかで
- 仲間の母数
- 相手が仲間になるか敵になるか
- 自分から出てくる言葉
が変わってくるのです。
例えば、ケンカしている夫婦で例えると、「お前」「あなた」というワードでケンカしているのは、抽象度の低い視点でお互いが自分のメリットを押し付けている状態です。
これでは相手は反発するし、時に傷つけ、傷つけられます。
しかし、「2人」という視点に移すと、2人は仲間です。
2人という視点から言葉を発すると「お前が〜しろ!」「あなたが〜してよ!」
から
「僕らが〜するにはどうしたらいいんだろう」「私たちが〜するには○○した方がいいんじゃない?」という言葉に変わるはずです。
2人は一緒に問題を解決する仲間です。
仕事を病気で休むときも「風邪を引いたので休ませてください」よりも「風邪を引いてしまいました。出勤しても迷惑になるだけなので、お休みさせてください!完治したら仕事頑張ります!」というだけでも印象が違いますよね。
自分だけのメリットという低い視点から、会社全体のメリットという高い視点から話すと上記のように言葉が変わってきます。
まとめ
この記事をまとめると
①伝えるとは相手を攻撃することではない
②目の前にいる人は敵ではなく、仲間
③敵は問題や悩み
④伝える時は高い視点から
という4つのことをイメージしながら伝えると、相手をイヤな気持ちにせずに伝えることができます。
ポイントは理論的に考えるのではなく、イメージすること。
「敵は問題星人だ!」「目の前の人は一緒に戦う仲間だ!」っていう風に。
では今日はこれで。
しんのすけ。
とてもわかりやすく、
何回も読み返しては腑に落としています。
ありがとうございます。