どうも、しんのすけです。
今回は「やる気」や「モチベーション」についての記事を書いています。
仕事や家事といった日常的なルーティンについてのやる気ではなく、夢に向かう最中のやる気やモチベーションについてですね。
なので、今から何か変化を起こしたい人や、夢があるけどなかなか行動力が上がらない、やる気が出ないという人に読んでほしい内容になっています。
- モチベーションが続かない
- 目標や夢が叶う気がしない
- 行動しているけど結果が出ない
特に「自分は何をやってもダメだ」とか「運がない」と思っている人は読んでください。
少し考え方を変えるだけで人生がかなり生きやすくなるはずです。
ではさっそく紹介していきますね。
1.成功・失敗の原因をどこに求めているかによってやる気が変化する
心理学の分野では「やる気」や「モチベーション」のことを『動機』といいます。
そして、ご褒美をもらったり、尊敬されることを目的にした動機を『外的動機付け』といいます。
一方で、ご褒美など外的な見返りがないにも関わらず、自分自身の興味・感心などの意欲によって突き動かされることを『内的動機付け』といいます。
「内発的動機づけ」とは、「やること自体が楽しい!(好奇心)」、「もっと上手くなりたい!(意欲)」というもので、自分の内面に沸き起こった興味・関心・意欲に基づいています。
この動機付けについての詳しい内容は別の記事で紹介するので、そちらを参考にしてください。
今回は、自分が何かを成功もしくは失敗した時の原因をどこに求めているかで、その後のやる気・モチベーションが変わるという話をしますね。
ベルナルド・ワイナーというアメリカの社会心理学者が『原因帰属理論』によると、人は課題について成功・失敗したときにどう考えるかについて、とある2次元論を提唱しました。
2次元論というとちょっと難しそうですが、簡単に表すと下記のような簡単な表にまとめることができます。
安定 | 不安定 | |
内的統制 | 1.先天的・潜在的能力 | 2.努力 |
外的統制 | 3.課題の難しさ | 4.運 |
たとえば、学校のテストで思うように点数が取れなかった場合、原因を①〜④それぞれに求めると下記のようになります。
2.「自分が勉強しなかったから点数が悪かった」(内的・不安定)
3.「今回はテストの問題が難しすぎた」(外的・安定)
4.「今回テストが解けなかったのは運が悪かった」(外的・不安定)
上記のように分けたとき、どこに原因を求めるかによってその後の学習意欲(やる気やモチベーション)が変化するとしているんですね。
2.やる気のある人・ない人の違い
じゃあどのようにやる気やモチベーションが変化するのか。
学校のテストを例にして、さっきの表で示しながら紹介していきます。
安定 | 不安定 | |
内的統制 | 1.先天的・潜在的能力 | 2.努力 |
外的統制 | 3.課題の難しさ | 4.運 |
2-1.テストの結果が良かった場合の反応
まず、テストの結果が良かった場合のそれぞれの反応を見ていきましょう。
2.(努力)「次も同じように頑張ろう」
3.(課題の難しさ)「今回のような難しさなら次回も解ける」
4.(運)「今回は運が良かっただけかもしれない…」
2-2.テストの結果が悪かった場合の反応
続いて、テストの結果が悪かった場合です。
2.(努力)「次は同じ結果にならなうように努力しよう」
3.(課題の難しさ)「テストが難しすぎる」
4.(運)「今回は運が悪かったが、次は運が良ければいけそう」
3.目標を達成する人の思考法
ぶっちゃけ僕自身は、人生が上手くいくかとか、夢が叶うかというのは「運」や「タイミング」といった不確定でコントロールしようのないものが絡んでいると思っています。
ただ、コントロール不可能な外的要因ばかりに原因を求めていると、精神的に辛くなる。
だってコントロールできないんですから。自分ではどうにもできないならやる気がなくなってしまう。
例えば僕がフリーランスになりたての頃、クライアントさんに初めてもらったWEBコンサルの仕事を寝る間を惜しんで一生懸命取り組んでたことがありました。
今考えると報酬は相場からすると相当低かったし、いろんな無茶振りもされました。
時給を換算するとおそらく高校生のアルバイト以下だったでしょう。
それでも頑張って要望に応えて、クライアントさんが期待する10倍くらいの成果を出しました。
で、その結果どうなったかというと、突然切られて終わりです。
自分が作ったツールとか、仕組みとかを丸パクリされて「ごめん、今月で契約終了ね」と電話一本。
..
不幸話みたいになっちゃいましたが、その時はもちろんめちゃくちゃ悔しかったです。
26歳のときでしたが、悔しすぎて泣きました。
でも、その時はっきりとわかったのが「自分はコントロールできないものにしがみついていた」ということです。
3-1.「〜になる」ではなく「〜をする」が大切
何か自分の目標を叶えようとしたり、夢を実現しようとすると、完全に他者の影響を排除することはできません。
例えば「俳優になってテレビに出たい」という夢があったとしたら、オーディションとか事務所とか、テレビ局のプロデューサーとか色々な人が関係してきます。
つまり、それだけ不確定要素が増えるので、コントロールできる範囲が狭くなってしまうんですね。
だから「俳優になる・なりたい」っていうのは、そもそもとして不確定要素の渦の中に夢や目標を投げ込んでしまっているということです。
じゃあどうすればいいのか?というと、自分のコントロールできる部分に的を絞ること。
要するに、自分の行動によってコントロールできることをやっていく。
俳優になりたいなら、「オーディションに受かりたい」ではなく「オーディションを受ける」。
この「自分がコントロールできる範囲」を見極めて、そこに力を入れることがすごく大切になってくるんですね。
3-2.結果はついてこなくても経験は確実に残る
ここは余談ですが、経験からいうと結果がついてこなくても積極的な行動からは何かしらプラスのフィードバックが得られると実感しています。
そりゃもちろん上手くいかなければ「恥ずかしい」とか「もっとこうしていれば」と一時的に落ち込むことがあります。
上手くいかなかった原因が明らかに外的要因だったら、腹が立って仕方ないかもしれません。
しかし、落ち着いたあとに振り返ってみると、それらから得られたことは人生経験として自分の中に蓄積されていきます。
失敗は「点」としてみると悲しい・悔しい経験ですが、「線」として長い目線でみるとプラスの経験と捉えることもできる。
人生を「絵」として全体像の一つとして捉えれば、失敗という「点」は人生のひとつのイベントにしかすぎません。
4.努力するときの注意点
最後に努力する時の注意点についてです。
「努力が足りなかっただけ」と思えば、次の行動に踏む出すやる気・モチベーションに繋がるかもしれません。
しかし、同時に失敗するたびに「まだまだ努力が足りない」と精神論だけで突っ走るのも危険であることは、日本に住んでいる僕らであれば何となく察知できると思います。
日本では努力し続けることが「美徳」とされている節があり、場合によっては良い結果をもたらさないこともあります。
4-1.努力の方向性や方法を見直す
やる気やモチベーションを高めるおすすめの方法は「やり方を分析する」です。
もし、自分の目標のために一生懸命頑張っているのに、何年も目に見える成果がでないのであればまずは努力の方向性や努力の方法を見直す必要があるかもしれません。
例えば、僕の知り合いに10年以上バンドをやっているのに今だに集客に苦労している人がいます。
素人目の僕から見てもそのバンドのギターテクニックはプロ級。
本人たちは、自分らのバンドが売れるためにやるべきことは下記のようなことがあると言っています。
- チラシをもっと多くの人に配らなきゃいけない
- ギターやドラムのテクニックを磨かなければいけない
- もっと独特な曲を作らなければいけない
果たして本当にチラシを100万枚配れば、ギターソロが難しくなれば、誰にも理解できないような独特な曲を作れば売れるのでしょうか?
もちろん可能性はゼロじゃないかもしれません。
しかし、知ってもらう方法はチラシ以外にあるだろうし、コピーしやすいカッコいいギターソロなら素人も真似するだろうし、歌いやすい歌詞なら口ずさんでカラオケで歌われるかもしれませんよね。
つまり、努力の量を増やすだけではなく、物事の本質をとらえて努力の方向性を微調整していくことも大切ということです。
まとめ
ちょっとカタイ話になってしまいましたが、今回はやる気やモチベーションについて書きました。
まとめると下記のとおりです。
- 成功や失敗の原因をコントロールできる部分に求める
- 行動もコントロールできる部分にフォーカスする
- 努力の方向性や方法は定期的に微調整する
現在ではインターネットで簡単に良質な情報へアクセスできる時代ですし、自分でメディアを持つこともできる時代です。
コントロールできる部分を十分に活かすことを意識してみてください。
仕事に対してのやる気やモチベーションを上げる方法については別の記事で書いているので、興味がある方はぜひ参考にしてください。
では今日はこれで。
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