「働きたくない」はダメ人間ではない|「働いたら負け」の本当の意味

どうも、しんのすけです。

「”働きたくない”と思ってしまう私はダメ人間でしょうか?」という悩み相談をいただきました。

結論からいうと、今の時代ではそういう感覚があっても全然不思議じゃありません。

働かない人=ダメ人間、みたいな一般的な感覚がありますが、それは嘘です。

今回は「働きたくないと思う人だダメ人間ではない理由」について、1950年代と2020年の現在とで比較しながら解説します。

1950年代の人々の『憧れ』って知ってますか?

1950年代の人々の憧れだった商品って何か知ってますか?

1950年代の人々が憧れ、豊かさの象徴とされたモノ。

  • 白黒テレビ
  • 洗濯機
  • 冷蔵庫

この3つです。

今じゃ「持ってなきゃおかしい」と思われるレベルのモノですよね。

昔はモノが求められたし、欲しかった

僕は1988年生まれなので、1950年の人たちの気持ちは正直わかりません。

でも、「冷蔵庫!?すげー!!」、「テレビ!?すげー!」、「洗濯機!?すげー!!」という感じだったんだろうなと、イメージはできます。

僕はケータイを買ってもらったのは高校に入ってからでした。

友達とメールができるようになった時は感動して、意味のないメールを送りまくってました。笑

つまり、資本主義の良い面として、モノを作りまくって世の中を豊かにしていくという効果があります。

昔は「モノ」が求められたし、一生懸命働けば自分の生活が明らかにレベルアップしていくのが実感できたんです。

「ない」から「ある」の変化は幸福感をもたらす

ここで大切なのは「ない」から「ある」の変化です。

冷蔵庫がない家に、冷蔵庫がやってきたらテンション上がると思いませんか ?

生活の豊かさや幸福度はグンっと上がるんです。

僕らは当たり前のように冷蔵庫がある時代を過ごしているから、あまりイメージできないと思うので自分の体験に当てはめて考えてみてください。

  • 自転車を買ってもらって行動範囲が広がって感動した
  • 自分用の学習机を買ってもらったときは嬉しかった
  • 高校でケータイを持たせてもらえるようになった
  • バイトした初給料でギターを買った

「ない」から「ある」の変化は心に大きな満足感を与えてくれます。

特にそれが自分の生活に関わることだったら尚更です。

そのため、昔の人は「冷蔵庫」、「テレビ」、「洗濯機」を手に入れるという明確な目的が持てたんです。

つまり、「働く意味」が強烈にあったんですよ。

今の時代は「ある」から「ある」の変化でしかない

一方でモノで満たされた今の時代は「ある」から「ある」の時代です。

  • 「iPhone11ではカメラの性能がアップ!」
  • 「最新のテレビは4K対応!」
  • 「新発売!マイナスイオンが出る冷蔵庫!」

たしかに企業は「革命的です!!」という宣伝文句でいろいろな商品を魅力的に紹介するので、欲しくなることもあるでしょう。

でも、ぶっちゃけていうと

  • 「カメラの画質がちょっと良くなるだけ」
  • 「テレビの画質がちょっと良くなるだけ」
  • 「何かわからないけど、体に良さそうな冷蔵庫」

でしかないわけですよね。

つまり「ある」から「ある」の変化(持っているモノの性能が少しだけあがる)って大したことじゃない。

「なきゃ困る!」、「絶対に欲しい!」、「それを買うのが憧れだ!」というほどのものではないと思います。

企業の目的は「会社の維持」へ

最初に冷蔵庫を開発した人は、震えるほどワクワクしたと思います。

はじめてテレビを発売した人は、さぞ鼻が高かったでしょう。

洗濯機を売っていた人は、「世の中のためになることをしている」と思ったでしょう。

モノが求められてたい時代は「働く」ということに意味があったし、使命感もあったでしょう。

でも、現代はどうでしょうか。

無理矢理に、不必要なモノを作ってる気がしませんか?

  • 「プラズマクラスターが出るエアコン」
  • 「ナノ粒子が出るドライヤー」
  • 「自動で磨いてくれる歯ブラシ」

たまに良いモノも発売されますが、多くのものは「なにそれ、必要ある?」と思うようなモノがたくさん。

これが資本主義の悪い面です。

モノを作り続けなければいけない。という資本主義の宿命です。

資本主義社会は止まれないベルトコンベア

資本主義は、常に何か価値を産み出さなければいけないという宿命があります。

たとえば、ある自動車メーカーA社が、ヒットする車を作ったとします。

国民が誰でもしっている大ヒット車となったとします。

「もうこれ以上の車はないんじゃないか!?完璧だ!!」と思われるような車。

じゃあ、A社はその車だけを作っていれば良いのか?

そうじゃないんですね。

資本主義では、ヒット商品を生み出しても、次の商品を作らなきゃいけない。

なぜなら、ライバルのB社が現れるし、ヒットした商品もいつかは需要が満たされて売り上げが落ちていく。

そうするとどうなるか?

会社を畳まなければいけなくなるんです。

新しい商品を作って売らなければ、利益が出ない、社員を雇えなくなって、新商品の開発もできなくなる。

だから、「プラズマクラスター」だの、「マイナスイオン」だの、「ナノ粒子」だの、なんでも良い。

それが本当に効くのかは二の次。

売れそうなモノ、買ってくれそうな理由をつけて売らなければいけないんです。

フリーターやニートは「働きたくない」わけではない

現代の若者はやる気がないとか、フリーターが増加してるとか、ニートが増えてるとか。

ネガティブなように報道されていますが、それらの人は『ダメ人間』ではないんですよ。

フリーターやニートは「働きたくない」わけではない。

心の底では「夢中になれる何かが欲しい」と思っている人も多い。

「働きたくない」わけではなく、今のようなモノが溢れた社会で、働くことに意味を感じなくなっているだけだと思います。

苦労してまで「欲しいモノ」も特にない

無理矢理モノを作って売っている不景気な時代では、失敗は許され辛くなってきます。

1度の失敗で会社が傾く可能性があるからです。

だから、現代では「ヒットした漫画の実写化」や、「有名俳優だけを使ったドラマ」、「売れたアニメのパロディ」などがたくさんあるんですね。

そうすると、必然的に現場はキツくなってくる。

最近よく報道されている「ブラック企業」なんかがその一例です。

こんなにモノに満たされて、インターネットを開けば面白いコンテンツがたくさん見れる。

そんな時代に、ブラック企業で苦労して働きたいと思う人って少ないのは当たり前です。

昔の人は「冷蔵庫欲しい!」、「テレビ欲しい!」、「洗濯機欲しい!」というモチベーションで頑張れたかもしれない。

でも、今の時代では「苦労してまで欲しい(物質的な)モノ」なんて、そんなにないんですよね。

たとえば、別荘とか。

「貰えるなら欲しいけど、自分で買おうとは思わない」というのが正直なところではないでしょうか?

なぜなら、一泊5,000〜7,000円くらいで別荘のようなコテージが借りれる時代だからです。

「4Kのテレビ」、「カメラの性能がいい最新のiPhone」、「プラズマクラスターが出るドライヤー」が、苦労してまで欲しいか?ブラック企業で疲弊してでも手に入れたいか?

そうじゃないはずです。

それよりも、もっと自分の時間を大切にして、人生を楽しみたいと思っている人の方が多いと思います。

結論:「働きたくない」はダメ人間ではない

相談内容に戻りますが「働きたくないと思う私はダメ人間でしょうか?」の答えは、「ダメ人間ではない」です。

あなたとか、フリーター、ニートの人が人間的にどこか欠陥があるわけではないんです。

「働いたら負け」というネット上で有名な言葉があります。

一般的な感覚からすると「クズ」、「ダメ人間」ですよね。

しかし、これは「無駄なモノを作り続ける資本主義の餌食になるのはいやだ!自分の人生を生きたい!!」という、ある種人間として真っ当な意見だと思います。

今の時代は「労働の価値を見失った時代」なんです。

『労働』の意味を見直す時代かもしれない

現代は、もうモノが溢れかえっています。

今では年間600万トンの食べ物が廃棄されているといわれていますが、それでもコンビニや飲食店は増え続けています。

日本では800万件以上の空き家があるのに、それでも毎年マンションが乱立しています。

これも一生懸命働かないと、成立しない資本主義という仕組みが原因なんですね。

現代は『労働』の意味を見直す時代かもしれません。

その先駆けとして実際に成立しているのが、YouTuberやプロゲーマーなどの今までになかった仕事です。

「自分の能力を追求して人生を楽しむ人たち」が、そのまま仕事として成立しています。

これは新しい労働の形といえるかもしれません。

これはまたの機会に。

では今日はこれで。

しんのすけ。

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