【貧乏から抜け出すコツ】資本主義社会で幸福に生きるには?モノを買っても幸せになれない理由

「お金に不安がある」という方も多いのではないでしょうか。

実際にメルマガの方でも「お金について不安があります…」という相談を多くいただきます。

確かに不景気なのでお金に不安を感じることはあるかもしれません。

しかし、それでも僕ら現代人は、人類史最も豊かな時代に生きています。

今回の内容は、お金に対する考え方を変えて、これからの時代を楽しく生きるためのコツを紹介します。

お金への見方が変わる内容をシェアするので、お金について不安に思っている人は是非最後まで読んでください。

資本主義はオワコン

すでに資本主義が限界に来ていることを肌感覚で感じ取れている人は多いのではないでしょうか。

残業、満員電車、ブラック企業、低収入、そんなワードがところどころで飛び交っていますよね。

「そんなに辛い思いしてまでモノを作る必要ある??」「そんな苦しい思いをしてまで欲しいモノある??」って感じですよね。

そんな思いをしなくても、生活に必要なモノは揃っている時代です。むしろ食べ物なんて毎年何百トンも廃棄している状態です。

バブルを経験した大人は「働かない人はダメ人間」といいますが、こんな状態になってまでモノを作る社会、働こうとしている社会の方がおかしい。

資本主義がマッチしていた時代

しかし、「作るものがなくてもモノを作らなければいけない」というのが資本主義の宿命です。

なぜなら、モノを作らなければ会社を維持することができないからです。

ただし、資本主義が悪いわけではないんですよ。デメリットだけではない。

戦後間も無くの何もなかった時代は、資本主義がぴったりと日本にマッチしていました。

1950年代の人々の憧れで、富裕層のステータス、三種の神器と呼ばれていたモノを知っていますか?

  • ①白黒テレビ
  • ②洗濯機
  • ③冷蔵庫

これら3つのモノを持つことが、人々にとって憧れだったんですね。

つまり、昔の人にとっては資本主義は人生を賭ける価値があるものでした。

モノを必要としている人がいて、モノを作ることで実感レベルで生活が豊かになっていた時代です。

そして働くことで自分もモノを買える。そういった喜びと生きがいがあった時代です。

資本主義が「働き地獄」になっている時代

しかし、今現在はどうでしょうか?

冷蔵庫、洗濯機、テレビなんて、そこらへんの大学生でも持っています。つまり、十分モノは行き渡っています。

なのに、なんで毎年新しいテレビや冷蔵庫、洗濯機が発売されるのか?

ここがポイントなんですが、時代が進むにつれて、世の中の会社は「維持すること」が目的になってしまっているんですね。

新しいモノを作らないと、会社が潰れてしまう。社員を食べさせていけない。

だから、次々に不要な機能をつけて「新発売!あなたの生活が激変する●●登場!!」といって売らなきゃいけない。

マイナスイオンが流行れば

  • マイナスイオン・エアコン
  • マイナスイオン・ドライヤー
  • マイナスイオン・空気清浄機
  • マイナスイオン・冷蔵庫

などと商品を作っていくわけです。

「それ、ほんとに効果あるの?」なんて無視。流行っていて、売れるならそれでいいんです。

効果あるとか、ないとかどうでもいい。とにかく利益をあげるために作っては売り、作っては売りをしなければいけない…。

消費者も馬鹿じゃないので、いちいち買い換えない。

お金があったら買うけど、プレゼントでもらえるなら買うけど、それほど欲しくないというのが本音なので、モノを作っても売れないんですね。

…でも、モノを作らなきゃいけない。なぜなら「資本主義だから」です。

「世の中の人々を幸せにするためにモノを作る!」という会社の目的も、飽和してしまうと「会社を維持するためにモノを無理やり作る」に成り下がってしまうんですね。

このように、資本主義って「働き地獄」なんです。

モノを買っても幸福度は上がらない

資本主義がうまく機能していた時はそれでよかったんです。

たとえば、冷蔵庫がない家に冷蔵庫が来たら、生活の質は格段に上がりますよね。

モノがなかった時代の人たちからすると、“ない”から”ある”への変化だったので、その衝撃は大きかったと思います。

たとえるなら、喉がカラカラのときにオレンジジュースを飲むような幸福感があったわけです。

しかし、現代はどうでしょうか。

  • 「最新の冷蔵庫は消臭機能がついてます!」
  • 「最新のテレビは画質が4Kです!」
  • 「最新の洗濯機は振動音が少ないです!」

いや、確かにすごいかもしれないんだけど、別に今のでいい。というのが正直な感想ですよね。

つまり、今の時代の人たちは“ある”から”ある”の変化です。そこに幸福感は塩ひとつまみくらいしかありません。

じゃあ、残業してまで、ブラック企業で精神すり減らしてまで、満員電車に揺られてまで”それ”が欲しいか?

自分の人生を捧げて、画像がめっちゃ綺麗なテレビから、さらに画像が綺麗なテレビに買い換えたいか?

どう思うかは個人の自由ですが、僕は「NO」です。

働かなくて良い時代はくるのか?

バブル世代は「今の若者はやる気がない!!!!」と言いますが、本当に若者がダメになっているんでしょうか?

若者がダメになっているわけではなく、今の社会にやりがいや希望を持てないというのが本音だと思います。

インターネットを開けば娯楽はたくさんあるし、映画も音楽もスマホひとつ楽しめる。

こんなに豊かなのに、なぜ人生を犠牲にして会社で働かなくてはいけないのか、そう疑問に思う方が一般的な感覚でしょう。

そして、今現在新型コロナウイルスによって社会は大混乱しているんですが、緊急事態宣言などで会社が休みになって「ラッキー!」と思った人は少なくないはずです。

つまり資本主義はもうオワコンである。働きまくることが嫌になっている人もいるはずです。

できることならベーシックインカムのような社会制度の中で生きていきたいという人も多いはずです。

ベーシックインカムはすでに始まっている説

ベーシックインカムとは、政府が国民1人につきある程度のお金を一律で配る制度のことを指します。

「毎月10万円あげるから、あとは自分でどうにかしてね」というのがベーシックインカムの考え方です。

10万円で満足できるなら働かなくてもOK、10万円以上の生活をしたいなら働いてもOK。

もともと、先進国のような資本主義が限界に来ている国で注目されていたんですが、新型コロナウイルスの影響で発展途上国のような仕事がなければ生活ができない国で導入が検討されています。

ここからが本題なんですが、見方を変えるとこのベーシックインカムは実質始まりつつあると言っても過言ではない時代になっています。

ベーシックインカムと聞くと「お金」をイメージしてしまいますが、お金ではなくコンテンツやツール、その他様々な付加価値を僕らは無料もしくは超低価格で享受できているんですね。

平均年収は下がっているが、僕たちは裕福

僕らは貧乏か、裕福かを計るうえで、どうしても『年収』とか『貯金』とか『財産』という“目に見える数字”を基準にしてしまいがちです。

ここが落とし穴で、『年収』とか『貯金』とか『財産』という”数字”を指標にしている人は、貧乏感から抜け出すことができません。

どういうことか?

たとえば、バブル時代の1980年の映画料金は平均で1,500円/本です。つまり、1本の映画をみるのに1,500円のお金がかかっていたということですね。

今も映画館にいくと1,700円くらい取られますが、映画館に行かなくても映画を見る方法がたくさんあります。

Amazonプライムに加入すると、年間4,900円、月額にすると約410円で映画やドラマ、アニメ約1万2,000本が無料で好きなだけみることができます。

  • 昔:1,500円で1本
  • 今:410円で約1万2,000本

あきらかに今の時代の方が豊かです。こういう現象があらゆるところで起きています。

音楽もそうですよね、昔は1〜2曲聞くために1,000円ほどのお金を払ってCDを買っていました、アルバムだと13曲くらいで3,000円です。

でも、YouTube MUSICでは広告アリの場合は無料で、広告ナシの場合は月額980円(学生は月額480円)で世界中の約6,000万曲が自由に聞くことができます。

しかも、ミュージックビデオつきで。

  • 昔:1,000円で1〜2曲、3,000円で13曲程度
  • 今:無料で約6,000万曲

よく考えれば、昔の人がお金を払っていたことに対して僕らはお金を払わなくていいか、もしくは超低価格で利用できるようになっているんですね。

『価格』と『価値』を見分けよう

僕ら現代人は確かに収入が減ってきています。バブル世代の人と比べると平均年収も低い。

ですが、享受できる”価値”や”サービス”は爆発的に増えてきています。

スマホ一台あれば時計も、電卓も、メールも、写真も、ビデオ撮影も、メモもできる。

それだけ「お金を使う場面が減った」ということです。

無料で利用できているので自覚できていないだけで、お金を払ってもおかしくないくらいのサービスを利用できているんですね。

「スマホで写真撮るには1枚10円かかります!」そういわれれば、スマホの価値に気付きやすいんですが、いかんせん無料で便利なので気づきにくいんですね。

資本主義社会で生きていると、『価格が高い』=『価値がある』、『価格が低い』=『価値が低い』と勘違いしてしまいがちです。

たとえば、YouTubeチャンネルは無料で開設することができますが、昔の人からすると「自分のテレビ局を無料で作れるの!!???」と失神するくらいヤバイことです。

お金の不安や貧乏感は、お金という数字だけをみているから感じてしまうんですね。

僕らは人類史上最も裕福な時代を生きています。

参考:価格と価値の違いを知れば、余計な物も浪費も減る。

自分にとって大切なものや幸せについて考えよう

解説してきたように、僕らはお金持ちにならなくてもある程度のお金があれば十分人生を楽しむことができます。

資本主義的な生き方もこれから数十年は残ると思いますし、お金を稼ぐ必要はないとはいいません。

今の時代はいろんな生き方ができる時代です。

  • 誰かよりも多く稼ぐ資本主義的な生き方
  • 普通に働きながら、別で自分の好きなことを追求する生き方
  • 自分の好きなことでお金を稼ぐ生き方

なんでもOKです。

新型コロナの影響でお金との付き合い方を考えるキッカケになった方もいると思います。

今回伝えたかったのは「僕らはすでに豊かである」ということです。

「生きる」という最低ラインはクリアできているし、日本に生まれているだけでめちゃくちゃ幸運です。

将来の心配をできるだけでも幸せなんです。国によっては今日生きるための食べ物がない国もありますから。

「僕らはすでに豊かである」、まずはこの前提からはじめましょう。

別の記事では、やりたいこととお金のバランスを整える知識を紹介しています。

好きなことをしつつ、楽しく過ごしたいという方はこちらも読んでみてください。

では今日はこれで。

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